菊10銭1枚貼価格表記




壱岐勝本(丸一)34.12.13.
 今月はもう一つ菊切手の使用例を。この菊10銭1枚貼の使用例はただの書留使用例ではない。
 封筒に朱書きされているとおり、これは「価格表記」の使用例である。価格表記とはいまの現金書留のことである。価格表記の制度ができたのは明治33年10月1日である。実は価格表記用の封筒もあるのだが、その価格表記の封筒が発行されたのは、この使用例の8日後の明治34年12月21日のことで、これはその価格表記用封筒発行前の価格表記の使用例である。価格表記料は10円までが7銭で、封書3銭とあわせて10銭のこの使用例はなかなか見つからない使用例の一つである。期間も約1年2ヶ月と短い。



 最低値は2万円、落札値は3.1万円。菊10銭切手のなかではピカイチの使用例。安いとおもうべきだろう。元々はA野コレクション。


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