菊1銭葉書に菊4銭未納使用
 
菊1銭葉書に菊4銭未納使用 松阪/伊勢(丸一)32.2.28.→菰野/伊勢(丸一)32.3.1.

 今回は、以下の説明を読んでいただく前に、左の使用例を良く見て欲しい。この使用例はまずどういう扱いのものか?。そして、この使用例の本当の価値はどこにあるのか?。を、探って欲しい。


 さて、まずこの使用例はどのような扱いをうけたかおわかりになったであろうか?。という自分も実は100%わかっていない。不明な部分がいくつかあるのである。まず、この葉書がどうして未納となったか?。一番の理由として考えられるのは葉書のあて先をはじめに書いたのをいったん薄めて書き直しており、そのためこの葉書は再使用とみなされたものであろう。たぶん、はじめに書いたあて先を消すために水につけたりしたのだろう。葉書全体がすみ色に染まっている。また、裏面もまっくろに塗りつぶして通信文を朱で書いている。そんなところが理由ではないだろうか?。ただし、それだけの場合だと未納料金は葉書1銭の倍2銭で済むはずである。ところが封書の2銭の倍の4銭を請求されているということは、この葉書自体を無効と郵便役所は扱ったものであろう。これは葉書ではなく第一種(封書)であるとしたものである。実はここでもうひとつの疑問が生まれてくる。封書扱いとはなったものの、1銭の額面は生きているはずで、その場合は不足は3銭だけでよいとも考えられる。もしかしたら、印面も汚れているとみなしたものかも知れない。その場合はこの扱いであっている。ただし、未納/松阪消があるので、実は1銭の印面は松阪の丸一印はおされてはいけないはずである。付箋は実は2枚になっていて、2枚目の方の付箋には誤って抹消したと説明がある。
 と、説明が長くなったが、あんまり細かいことは気にせず、この使用例は1銭葉書無効のため第一種扱い、そのため第一種料金の倍の4銭未納税を請求されたもの、と考えればよい。
 で、この使用例の本当の価値は?。封書2銭の時代は明治32年3月31日まで。菊4銭が発行されたのは、明治32年1月1日。ということは、実は菊切手にとってたった3ヶ月間しかない封書2銭時期の、菊4銭の未納使用である。
 この使用例は、収集家のアルバムの中にあったものを無理言って1万円で譲ってもらった。


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